引っ越し先に到着したらまず行わなければいけない手続きの1つに「転入届」があります。
転入届は、住民票を旧住所から新住所に移すための重要な手続きです。
手続きは引っ越し後2週間以内に行わなければいけません。
引っ越し後は、新生活の準備に追われ、転入届や国民健康保険などの各種引っ越し手続きを後回しにしてしまいがち。
しかし、転入届の手続きを行わないと、運転免許証の住所変更ができなかったり、国民年金、国民健康保険等の加入ができなかったりと大変なことが起きてしまうんです。
また、最悪の場合5万円以下の罰則を支払うことになってしまいます。
このようなことにならないためにも、引っ越し後は早めに転入届の手続きを済ませるようにしてください。
転入届の手続き方法は以下でくわしく解説しています。
ぜひ、参考にしてくださいね!
Contents
転出届と転入届の違いを理解しよう
まず、あなたは「転出届」と「転入届」、そして「転居届」の違いを理解していますか?
はじめて引っ越しをする方は、「自分はどの手続きをすればいいのかわからない・・・」ということもあるはず。
住民票の異動(住所変更)手続きは、「同一市区町村に引っ越しをするのか」「別の市区町村に引っ越しをするのか」によって内容が変わってきます。
まず、現在の住まいと同一市区町村に引っ越しをするのであれば、引っ越し後に「転居届」を提出することになります。引っ越し前の旧居で行う手続きは何もありません。
一方で、別の市区町村に引っ越しをする場合は、現在住んでいる地域にある役所で「転出届」を提出し、引っ越し先の地域にある役所で「転入届」を提出することになります。

くわしくは、次の表をご覧ください。
引っ越し前(旧住所) | 引っ越し後(新住所) | |
同一市区町村に引っ越しをする | 手続きの必要なし | 転居届の提出 |
別の市区町村に引っ越しをする | 転出届の提出 | 転入届の提出 |
このページでは、あなたが別の市区町村に引っ越しをする場合に、引っ越し先の役所で行う「転入届」の手続き方法について解説します。
「同一市区町村に引っ越しをする場合」は、「同一市区町村の引っ越し!転居届の手続き方法を徹底解説」のページから転居届の手続き方法を確認してみてくださいね。
また、まだ引っ越し元の地域にある役所で「転出届」の手続きを済ませていない方は、「役所で行う転出届の手続き方法を徹底解説!手続きは引っ越し前に忘れず行おう」のページを合わせて読んでみてください。
では、以下ではさっそく引っ越し先の役所で行う転入届の手続き方法について紹介していきます!
転入届の手続き方法と必要書類
先ほどもお話ししたとおり、転入届の手続きは別の市区町村に引っ越しをした場合に行う手続きです。

転入届の手続きを行う期限は「引っ越し後2週間以内」です。
転入届の手続きを行わないと、運転免許証の住所変更ができなかったり、国民年金、国民健康保険の加入ができなかったりと大変です。
また、住民票を移動しないでいるとあなたの住所が不明になってしまうため、役所からの重要書類や税金のお知らせが届きません。

転入届の手続きは、引っ越し先の地域にある役所で行うことになります。
例えば、東京都中央区に引っ越してきたら、中央区役所で手続きを済ませるようなイメージです。
「どこで手続きをしたらいいかわからない・・」という場合は、「引っ越し先の住所 役所」で検索してみると、手続きを行うべき役所がどこなのか調べることができますよ( ^∀^)
東京都中央区に引っ越すのであれば、「東京都中央区 役所」と検索すれば、中央区役所の住所やアクセス方法を知ることができます。
また、転入届の手続きに必要なものは次の通りです。
- 転入届
- 転出証明書(転出届を提出すると発行される)
- 印鑑
- 身分証明証(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
以上のものを用意して、引っ越し先の役所で手続きを行うようにしてください。
また、上記の必要なものに記載した「転出証明書」は、引っ越し前に転出届の提出をすると、発行されます。
転出証明書は、転入届の手続きをする上で必要になる書類です。
ですから、引っ越し後転入届の手続きを済ませるまで、無くさずに保管するようにしてください。
引っ越し先の地域にある役所で行う手続きは、転入届の提出以外にも「国民健康保険の加入」や「国民年金の住所変更」、また「印鑑の再登録」などがあります。
手続きのために何度も役所へ足を運ぶことがないように、役所関係の手続きはいっぺんに済ませるようにしてくださいね( ^∀^)
以下では転入届の手続きについて、重要事項を表でまとめています。
転入届の手続き | |
手続き場所 | 引っ越し先の役所 |
期限 | 引っ越し後2週間以内 |
必要なもの |
|
提出者 | 本人 |
転入届の手続きは郵送で行うことができないので要注意
「転入届の手続きは郵送で行うことができるの??」という疑問を持っている方もいるかもしれませんね。
結論から言うと、転入届の手続きは、郵送で行うことができません。
転入届の手続きを行うには、役所の窓口に直接訪問するか、代理人に依頼するしかありません。
ですから、「引っ越し後は忙しくて、なかなか役所にいく時間が取れない」という方は、手続きを代理人に依頼するようにしてください。
転入届の手続きは代理人に依頼することも可能!
転入届の手続きは代理人に依頼することができます。
引っ越し後なかなか役所へ行く時間が作れない人は、代理人に手続きを依頼しましょう。
また、代理人に転入届の手続きをお願いする場合には「委任状」が必要です。

ちなみに、委任状は、役所によって記載する内容が違います。役所によっては、役所のホームページから委任状をダウンロードすることができる場合があります。
例えば、私が過去に住んでいた東京都中央区の役所では、中央区役所のホームページから委任状をダウンロードすることができます。

役所ホームページの転入届手続き画面の下には「届出用紙のダウンロード」の項目があります。
赤枠で囲っているのが、委任状のダウンロードができる項目です。
委任状をクリックすると、以下のように委任状の書類画面が表示されます。

このように、役所によっては委任状のダウンロードができる場合があります。ダウンロードした委任状は印刷し、必要事項を記載した上で代理人に役所へ持っていってもらいましょう。
ちなみに、あなたの引っ越し先の役所で委任状がダウンロードできるかどうかは、各役所のホームページを確認してみるようにしてくださいね。または役所に電話で聞いてみると良いですよ(^ ^)
以下では、代理人に転入届の手続きを依頼する場合、必要になるものをまとめています。
- 委任状
- 転入届(役所に用意れている)
- 転出証明書
- 代理人の身分証明証(運転免許証・健康保険証・パスポート)
- 代理人の印鑑
尚、代理人に転入届を提出してもらうときも、期間をしっかりと守り早めに手続きを行うようにしましょう!
転入届の手続きを代理人に依頼する | |
手続き場所 | 引っ越し先の役所 |
期限 | 引っ越し後2週間以内 |
必要なもの |
|
提出者 | 代理人 |
転入届の手続きは引っ越しを行う上でとても大切な手続きです。
なお、以下では転入届の手続きを行わないとどうなるのかについてもくわしくまとめました。
転入届の手続きを忘れると起こりうることはどんなことか、改めて理解しておくことが大切ですよ。
転入届の手続きを行わないと起こりうる5つのこと
引っ越し先で転入届の手続きをうっかりし忘れてしまうと、何かと不便なことがかなり多くなってしまいます。
そもそも、転入届の手続きをし忘れるということは、住民票が新居の住所に変更されていないというです。
すると、市町村があなたの住所を証明することができなくなってしまうんです・・・
住民票の手続きを行うことは国民の義務です。
転入届の手続きのし忘れは、最悪の場合5万円以下の罰金を支払わなければいけなくなります。これは結構な金額ですよね(涙)
そのほかに以下では、転入届の手続きを忘れると起こりうることについてまとめました。
- 住民票の発行ができない
- 税金や年金などの重要書類が新居へ届かない
- 運転免許証の住所変更、更新ができない
- 住民税の支払いができない
- 国民年金、国民健康保険の加入ができない
このように、転入届の手続きを忘れてしまうと、生活に支障が出てしまうんです。
以下では、各項目ごとにさらにくわしく解説しています。
住民票の発行ができない
引っ越し先の役所で転入届の手続きを忘れてしまうと、住民票の発行ができません。
住民票は転入届を提出することで市町村にあなたの新たな住所を証明することができます。しかし、引っ越し先の役所に転入届を提出しないと、住民票の住所は旧住所のままです。
ですから、引っ越し先で新たに務める会社やバイト先などで住民票が必要になった場合、わざわざ旧住所の役場へ連絡をするなどの手間がかかってしまうんです。面倒ですよね(汗)

住民票は会社やバイト先であなたの住所を証明するために必ず必要になってきます。ですから、転入届の手続きは忘れないようにしてください。
税金や年金などの重要書類が新居へ届かない
また、新住所の役所に転入届を提出しないと、税金や年金など役所関係の重要書類があなたの新居へ届きません。
役所からは税金や年金の納付書などが送られます。しかし、転入届を提出していないと、あなたの新居に書類が届かず、あなたは「住所不定」となってしまうんです。
役所から送られてくる重要書類を新居でも受け取るためにも、転入届の提出が重要になりますよ。
運転免許証の住所変更、更新ができない
転入届の手続きをうっかり忘れると運転免許の住所変更、更新ができません!

運転免許証の住所変更や、更新でも住民票の情報が必要になります。
転入届で住民票の異動をしないと、新住所での運転免許証の住所変更、更新手続きができなくなってしまうのです。
運転免許証は、あなたの身分を証明するとき、一番よく使いますよね。
運転免許証の住所変更ができないと、免許証の住所は旧住所のままとなってしまうため、身分証明として使うことすらできなくなってしまいます。
また、転入届の手続きを忘れてしまうと、運転免許証の更新手続きの連絡が新居に送られてきません・・・。
これでは、いつが運転免許証の更新時期なのかわかりませんよね。
運転免許証の更新をしていなければレンタカーを借りて友達とドライブをしたり、仕事先で車を使う場合にも車を使うことができなくなるため、かなり不便です。
運転免許証はとても大事な身分確認書類になるため、新住所でも免許の更新をするためにも転入届の手続きはかなり重要ですよ。
住民税の支払い
転入届の手続きを行わないと、住民税の支払いも旧住所のまま計算されてしまいます。
たとえば、引っ越しを終えてあなたがこれから働くことになる会社だけに新住所を提出した場合は、住民税は新住所に納められます。
すると、旧住所への住民税が未納になることがあるのです。

これでは住民税の支払いでも大変不便な思いをしてしまうことになります。
転入届の手続きのし忘れは住民税の支払いにも影響が出てしまうというわけです。
国民健康保険・国民年金の加入
国民健康保険と国民年金は、今後の自分のためにもしっかりと加入しておかなければいけません。

ただ、転入届の届け出が済んでいなければ、国民健康保険と国民年金の加入手続きを行うことができないんです。
転入届の手続きのし忘れは住民票を移していないことになるため、個人で入っている年金と保険の手続きを一切することができません。
これでは、国民健康保険と国民年金の支払いもできなくなってしまい支払いがどんどん遅れてしまいます。
また国民保険の加入ができないでいると、体調を崩して病院へ行くときも保険が効かないため高い治療費を支払うことになります。
国民保険の支払いが滞ってしまうと、支払いがどんどん後回しになるため、後から支払いをするのがかなり面倒です。
新住所でも国民健康保険と国民年金の加入手続きをするためにも、転入届の手続きは忘れずに済ませるようにしてくださいね。
転入届の手続きが済んだら、住民票の写しをもらうこと!
引っ越し先の役所で転入届の手続きを済ませたら、前もって「住民票の写し」をもらっておくようにしてください。
「ええ??なんでわざわざ住民票の写しをもらう必要があるの??」と思った方もいるかもしれませんね。
なぜかというと、運転免許証や車検証、銀行口座の住所変更手続きを行うときには「新住所が確認できる書類」が必要になるからです。

住民票の写しは、2枚ほど発行してもらうようにしてください。窓口の役員に伝えるとすぐに住民票の写しを発行してもらえます。
ただ、住民票の写しを発行してもらうには、1枚につき200円ほどかかります。
ですから、役所で手続きを行うときは住民票の写しを発行してもらうためのお金を忘れずに持っていくようにしてくださいね!
まとめ〜転入届の手続き方法〜
このページでは、引っ越し後に行う転入届の手続き方法を解説しました。
いかがでしたか?
転入届の手続きは、引っ越し後2週間以内に新住所を管轄している役所で行うようにしてください。
手続きを忘れてしまうと、住民票を移動することができないため、運転免許証の住所変更ができなかったり、国民年金、国民健康保険に加入することができなかったりと、あとあと面倒なことになってしまいます。
ですから、引っ越し後は速やかに転入届の手続きを済ませるようにしてくださいね。
ちなみに、転入届は、転出届の手続きとは違い「郵送」で手続きをすることができません。
ですから、 引っ越し後自ら役所窓口へ行くか、代理人に手続きを依頼しましょう。
引っ越し後は新生活の準備で忙しいと思います。ですが、転入届の手続きや国民年金、健康保険の手続きなど各種引っ越し手続きは忘れないようにしてくださいね( ^∀^)