仕事やプライベートで車を保有している方は、引っ越し後自動車の住所変更手続きを行わなくてはいけません。
自動車の住所変更は、「普通自動車」と「軽自動車」それぞれ手続き方法は異なります。
まず、普通自動車の住所変更は新住所を管轄している陸運局で行います。続いて、軽自動車の住所変更は、新住所を管轄する軽自動車検査協会で行うことになります。

また、自動車の住所変更手続きですが、手続きを忘れてしまうと法律違反となり、50万円以下の罰金を取られてしまうことがあります。これはマズいですよね(汗)
自動車の住所変更は、忘れてはいけないとても大切な手続きです。引っ越し後は、2週間以内に手続きを済ませるようにしてください。
ここでは、これから引っ越しを行う方がスムーズに自動車の住所変更が済ませられるように「普通自動車、軽自動車の住所変更方法」をくわしく解説します!
ぜひ、参考にしてくださいね( ^∀^)
Contents
車の住所変更は「普通自動車」と「軽自動車」とで手続き方法が変わる!
仕事やプライベートで自動車を保有している方は、引っ越し後2週間以内に「自動車の住所変更」を行うようにしてください。

自動車の住所変更とは、ようするに「車検証の住所変更をするということ」です。
引っ越し後は、必ず「車の登録上の住所」を変更しなくてはいけません。
なぜ、自動車の住所変更が必要かというと、理由はこうです。
車検証にはあなたの名前や住所が書かれているため、引越しをして住所が変わったら、登録上の住所を変更しないと、車の所有者があなた自身であることを証明できなくなるから。
車検証の住所変更は、法律でも決められています。
自動車の所有者は、登録されている形式、車台番号、原動機の形式、所有者の氏名若しくは、名称若しくは住所または使用の本拠の位置に変更があったときは、その事由があった日から十五日以内に、国土交通省の行う変更登録の申請をしなければならない。
車検証の住所変更手続きを行わないと、法律違反となり最大で50万円以下の罰金を支払わなくてはいけなくなります。これはやばいですよね(汗)

さて、ここから自動車の住所変更手続き方法を説明していきます。
冒頭でもお話ししましたが、自動車の住所変更は「普通自動車」と「軽自動車」それぞれ手続き方法が変わります。
それぞれの手続き場所は以下でまとめています。
- 普通自動車=新住所を管轄している陸運局
- 軽自動車=新住所を管轄する軽自動車検査協会
それぞれの手続き方法は、次でくわしく解説していますので、最後まで読んでみてくださいね!
普通自動車の住所変更手続き
普通自動車を保有している方は、新住所を管轄している陸運局で手続きを行うことになります。
普通自動車の住所変更手続きを行う場合の流れは次のとおりです。
- 車庫証明の取得に必要なものを用意
- 新住所を管轄している警察署で車庫証明を申請する
- 警察署で車庫証明を受け取りに行く
- 陸運局で普通自動車の住所変更を行う
STEP.1車庫証明の取得に必要なものを用意
まず、普通自動車の住所変更を行う場合、「車庫証明」を用意しなくてはいけません。

車庫証明とは、自動車の保有場所を確保していることを証明する書面のことです。
車庫証明は、引っ越し先で新たに取得しなければならないのです。ですから、引っ越し後は、まず引っ越し先を管轄している警察署で車庫証明を申請するようにしてください。
車庫証明の取得に必要な書類は次のとおりです。
- 自認証or使用承諾書
- 印鑑
- 保管場所の所在図、配置図
自認証や使用承諾書、保管場所の所在図(もしくは配置図)は、引っ越し先を管轄している警察署でもらうことができます。
必要書類の記載は、時間がかかってしまうため、すべての書類は一度自宅に持って帰るようにしましょう。
※自認証と使用承諾書は、駐車場の持ち主があなたなのか、大家さん、もしくは賃貸マンション(アパート)の管理会社なのかによって変わります。
具体的には次のようになります。
- 駐車場の持ち主があなた自身=保管場所使用権原疎明証明書(自認証)
- 駐車場の持ち主があなた以外=保管場所使用承諾証明書
駐車場があなた自身であれば、あなたが自認証を記載すればOKです。
一方で、駐車場の持ち主があなた以外の場合は、使用承諾書を駐車場の持ち主(大家さん、賃貸マンション・アパートの管理会社)に記載してもらうようにしてください。
STEP.2新住所を管轄している警察署で車庫証明を申請する
車庫証明の取得に必要な書類を記載したら、引っ越し先の住所を管轄している警察署で車庫証明の申請をしてください。
車庫証明の申請を行う場合は、次の必要書類を持って行くようにしましょう。
- 保管場所使用承諾証明書(駐車場の持ち主があなた以外の場合)
- 保管場所使用権原疎明証明書(駐車場の持ち主があなたの場合)
- 保管場所の所在図(配置図)
- 新住所を確認できるもの(運転免許証、健康保険証など)
- 印鑑
証明書の名前が長くて、少しややこしいですね(笑)
上記の必要書類を持って、新住所を管轄している警察署へ行くと、「自動車所有場所証明書」の記載を求められます。

手続きが全て完了することで、警察署から「納入通知書兼領収書」が発行されます。この領収書は、車庫証明を受け取る際に必要なので、無くさずに保管しておくようにしてくださいね。
STEP.3警察書で車庫証明を受け取りに行く
車庫証明の申請をしたら、後日もう一度警察署へ行き、車庫証明を受け取りましょう。
車庫証明の申請から受け取りと何度も警察署へ足を運ぶのは面倒ですが、普通自動車の住所変更を行うには、車庫証明が必要です。
ですから、面倒だと思わずに、引っ越し後は早めに車庫証明の申請、受け取りをすることが大切です。
ちなみに、車庫証明の申請から受け取りまでにかかる日数は、だいたい3日〜1週間程度です。

また、車庫証明の受け取りには「取得費用」がかかります。
取得費用は次のとおりです。
- 申請手数料2,000円ほど
- 標章交付手数料500円ほど
車庫証明の受け取りに行くときは、3,000円程度のお金を持っていくと良いです。
また、引っ越し先を管轄している警察署で車庫証明の受け取りをすると、以下のものが交付されます。
- 自動車保管場所証明書(自動車の住所変更で使う)
- 保管場所標章番号通知書
- 保管場所標章(車のガラスに貼るステッカー)
STEP.4陸運局で普通自動車の住所変更を行う
車庫証明が用意できたら、さっそく引っ越し先の住所を管轄している陸運局で、普通自動車の住所変更を行ってください。
とはいえ、「私の引っ越し先には、どこに陸運局があるのかわからない・・・」という方も多いはず。
引っ越し先を管轄している陸運局は、「全国陸運支局の案内/国土交通省」から確認することができます。

また、陸運局で普通自動車の住所変更を行う場合に必要なものは次のとおりです。
- 車庫証明
- 車検証
- 新住所がわかる書類(住民票、運転免許証、健康保険証など)
- 印鑑
陸運局に以上の書類を持って行くと、普通自動車の住所変更手続きを行うことができます。
なお、陸運局では「申請書(OCRシート第一号様式)」「手数料納付書」「自動車税申告書」を記載することになります。これら3つの書類を記載し、窓口に提出したら普通自動車の住所変更手続きが完了です!
軽自動車の住所変更手続き
続いて、軽自動車の住所変更手続き方法です。
軽自動車の住所変更は、引っ越し先を管轄している「軽自動車検査協会」で行うことになります。
普通自動車の住所変更をする場合と、手続き場所が異なりますので注意してください!!
軽自動車の住所変更手続きで必要なものは以下のとおりです。
- 住民票
- 車検証
- ナンバープレート
- 印鑑
- 軽自動車税申告書(軽自動車検査協会で用意できる)
- 自動車検査証申請書(軽自動車検査協会で用意できる)
※なお、軽自動車に乗って軽自動車検査協会へ行くのであれば、ナンバープレートをつけたままで問題ありません。

普通自動車よりも手間がかからないため、カンタンに手続きが完了しますよ( ^∀^)
車検証を無くしてしまった場合の対処法
軽自動車の住所変更で使う、車検証を紛失してしまった場合は、引っ越し元(旧住所)を管轄している軽自動車検査協会で再発行してもらってください。
普通自動車、軽自動車の住所変更手続きを行わないとどうなる?
ここまでは、普通自動車、軽自動車の住所変更手続きの方法を紹介しました。
手続きの流れは理解できましたか?( ^∀^)
自動車の住所変更ですが、引っ越し後手続きを行わないと次のようなことが起こってしまいます。
- 車のリコールが発生したとき、その通知が新居に届かない
- 自動車税や保険の通知が自宅に届かず、滞納してしまう
- 事故や車の盗難にあった場合、車があなたのものであることを証明することができない
- 車を売るときに、あなたの住所履歴を証明できない
引っ越し後、自動車の住所変更を忘れてしまうと、上記のようなトラブルが起きてしまうんです。これは大変ですよね(汗)
引っ越し後、様々なトラブルで困ってしまわないためにも、自動車の住所変更手続きは必ず行うようにしてくださいね。
まとめ〜普通自動車、軽自動車の住所変更〜
いかがでしたか?
自動車の住所変更は、引っ越し後必ず行うべき手続きの1つです。
仕事やプライベートで車を保有している方は、引っ越し後2週間以内に手続きを済ませるようにしてください。
また、自動車の住所変更は「普通自動車」と「軽自動車」によって、手続き方法が変わります。
普通自動車と保有している方は、引っ越し先を管轄している陸運局で手続きを行ってください。
また、軽自動車を保有している方は、引っ越し先の軽自動車検査協会で手続きを行うことができます。
引っ越し後は、新生活の準備で忙しいかと思いますが、自動車の住所変更を行わないと、自動車税や保険の通知が自宅に届かなかったり、最悪の場合50万円以下の罰金を取られてしまったりと困ることばかりです。
ですから、自動車の住所変更は必ず行うようにしてくださいね!